課税されるタイミング
暗号資産で税金の計算がめんどくさいって言われるのはなんでなの
課税されるタイミングがわかりづらいからかな?
基本的な大原則として、課税されるのは「利益が発生したとき」になるわけなんだけど、
「売買・交換・使用」のタイミングで課税されるよ。
ほうほう。
暗号資産の売買によって課税が発生するタイミング
それではまず売買から。
トレードをして、利益が発生したときに、
逆に、損益が発生した分は、
ここらへんまではわりとみんな知ってるところかなと思う。
あーこんくらいは知ってるかも。
注意①部分利確の取り扱い
気をつけたいのは、部分利確の取り扱いだね。
さて、問題!
100万円分のビットコインを購入して、
そのうち、100万円を利益確定しました。
課税対象になるのはいくらでしょうか!?
うーん。
原資100万円が手元に戻ってきて、
ビットコイン100万円分が利益確定していないってことになるん
利益発生していないってことになるんじゃないの?
けっこうこの考え方の人いるんだけど、間違いだよ。。
税金の考え方ってそうではなくて、
いくらで何個仕入れて、
枚数書いてた方がわかりやすいね。
100万円でBTC2枚仕入れたものが、
BTC1枚分を50万円で仕入れて、100万円で売ったということになるので、
利益は50万円ということになるよ。
うーん。
なるほど。
既にめんどくさいな。
まぁ、この考え方は暗号資産特有ではないから序の口だよ?
ちなみに、
こんなこともできちゃう。
100億円持ってた人の暗号資産が200億円になって100億円
次の年は、100億円を使って、80億円になっても、
さらに次の年に、100億円を使って、
こんなのが成り立つとお金持ちはやりたい放題になっちゃうよ。
確かに、資産はめっちゃ増えてるけど、
資産の有無に関わらず、限りなく平等にしようってのが、税の原則だからね!
暗号資産の交換によって課税が発生するタイミング
次は、交換だね。
交換については、暗号資産特有といってもいいかもね。
BTCから他のコインに交換しても税金は発生しますよってこと。
この認識が出来てなくて、
本当に気を付けないといけないよ。
これ利益発生していないみたいだけど、
課税されちゃうんだね。
ステーブルコインも法定通貨ではなくて、あくまでコインだから、
交換も課税対象としないと、ステーブルコインを使ってやりたい放題できてしまうからかな?
ちなみに、計算するときは、
交換したときの価格(円換算)- 購入したときの価格(円換算)
だよ。
暗号資産の税金計算がめんどくさいとされる理由ははこれ・・・。
交換する度にこの計算が必要になってしまうんだ(;'∀')
うん、めんどくさい理由がなんとなくわかってきた。
交換する度にその計算が発生するのは大変そう('ω')
そうそう。
これ、ステーブルコインにも当てはまるから大変だよ。
BinanceとかByBitでusdt等のステーブルコインで
決済する度に、
想像しただけで、恐ろしいよね。。
暗号資産の使用によって課税されるタイミング
次の使用は?
何かを購入したときってこと?
そうそう。
ビットコインで何かを買ったときに利益が発生してたら、
でも、決済が導入されてるものって少ないんじゃないの?
物を買うときくらい許してくれよー。
税法上、そうなってるから仕方ないよ。
やっぱりこれも規定していないと、
今、流行りのNFTだって、ETH使って購入出来たりするけど、
このときに税金が発生しない場合、
100ETH100万円で買って、今、
それを全てNFT購入。
さらに、NFTを3000万円で売却。
このとき、
NFTを売ったことによる売買利益は発生していない。
つまり、物を買うときも課税されないと、
これもまたやりたい放題になっちゃうね。。
税法は抜け道がないようによく考えられてる。
DeFiに関する税金の考え方
今までの話を踏まえると今年流行ったDeFiって、
税金の計算大変なんじゃないの?
DeFiは本当に地獄だよ。
ステーキングとLPに分けて考察してみるね。
【DeFi】単体ステーキングの税金計算方法
- CAKEの単体ステーキングの場合(オート)
報酬がどのタイミングで得られるか次第になるんだけど、
オートステーキングの場合、秒単位でCAKE貰ってるよね?
ってことは、税金の考え方でいうと、CAKEを貰ったタイミングでそのときのCAKEを円換算で出して、
都度、計算ということになる。
- CAKEの単体ステーキングの場合(手動)
オートではない場合、画面上では利益発生しているけど、
実際のところ、
そのため、harvestしたタイミングで円換算して計算と僕は解釈した。
【DeFi】LPの税金計算方法
次はLPの税金計算方法なんだけど、
報酬に関する考え方はLPもステーキングと考え方は同じ。
ただ、気を付けたいのは、
あれ?もしかして交換って扱いになるの?
うん、僕はそう解釈した。
ウォレット上、LPトークン1枚につき、
LPに変えたときに、課税対象になっちゃうんじゃないかと思ってる。
エアドロップの税金に対する考え方
エアドロップに関する考え方も気をつけたほうがいいね。
思わぬところで、課税対象かもしれない。
エアドロップは受け取ったときに、
価格がついてたら、受け取った瞬間に、課税対象になる?
そこも、意見が分かれてて、国税も方針を出してないところだよ。
- 権利確定主義という言葉があって、権利が確定するときの価格で課税額が決まるって意見もある。
権利確定するのは、スナップショットのときということになるので、価格は0円で課税なしとか。
- 配布しているのは、法人なので、雑所得ではなく、一時所得って意見もある。
もし、売ったときに価格が下がっていたとしても、合算できないとかなんとか。
今、話題になっている、FLRとかSGBとかで大きく利益発生していて保有しようと思っている人は、
税務署に聞いたほうがいいよ!
送金に対する税金の考え方
自分ではない人に送る場合は、贈与税が発生する可能性があるので気をつけてね。
お金を返しても贈与税になる?
その年のうちに返した場合は、贈与税発生しないよ(*´ω`)
暗号資産の税金の計算を簡単にする方法
暗号資産は雑所得だし、税金計算めんどくさいんだったら、
株とか為替の方がいいんじゃないの?
うん、そういう考えの人もけっこういるよ(;'∀')
ただ、雑所得にもメリットはあるし、税金の計算を簡単にする方法があるよ!
なにそれ?
暗号資産の税金の計算めんどくさいし、わかりにくいって意見はたくさん出てるんだよ。
なので、1月1日時点の総額(円)と12月31日の総額(円)を差し引いて、
収益を出すことを国も税理士もおすすめしてる。
これは、暗号資産を全部清算して、海外取引所にある資金も全て日本の取引所に戻すことが前提になるけどね。
まともに計算するよりは、圧倒的に楽だね!
海外取引所にある資金を戻すのはめんどくさそうだね。
そこがめんどくさくはあるんだけど、
税務調査入ったときに所得額の間違いによる追徴課税になる可能性はなくなるメリットは大きい!
日本でもステーブルコインを扱えるようになるとリスク減らして簡単にできるんだけどね(;'∀')
まとめ
さてさて、税金を考える時期になってきました。
twitter等みてるとけっこう税金のこと把握していない人多いなという印象です。
今年はバブルもあり、大きな利益を得た人が多々いることかと思いますので、
税金の取り扱いについてしっかりと知識を得た上で確定申告に臨みましょう。
ちなみに、僕は毎年1月1日時点の総額(円)と12月31日の総額(円)を差し引いて、収益を計算してます。
それ以外でやろうとしている人は、法律の関係上、僕に相談されても答えられませんので、
正確な計算方法等は税務署に聞いてくださいね。
国税の方針も確認しておいたほうがいいです。
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暗号資産に関する税務上の取扱い及び計算書について(令和3年6月)
節税に関する記事も書いてますので、こちらも参考に!
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本記事のまとめ
- 暗号資産の税金の計算は大変
- 売買、交換、使用のタイミングで利益が発生していれば課税対象になるよ
- 1月1日時点の総額と12月31日時点の総額を差し引いて収益を計算すると簡単だよ(全て利確前提)